会長挨拶(設立総会)

令和元年11月17日

会長を仰せつかりました曽我部でございます。

何分、浅学非才、微力の身ではございますが、副会長はじめ役員、会員の皆様のご支援、ご協力、また、湖南市危機管理・防災課を始めとします関係機関の助言、ご指導を賜りまして、努めてまいります。皆様の、ご指導・ご鞭撻をよろしくお願いします。

皆さんご存知のように、防災の基本、防災士の理念は「自分の命は自分で守る」、「助けられる人から助ける人へ」です。

今年襲った台風・集中豪雨では、防災の課題、教訓がいくつも取り上げられ議論されております。中でも、「ハザードマップの理解・活用」、「自分は大丈夫だという人の正常バイアス・アンカリングといった心理による、非難のスイッチを入れる難しさ」、「避難情報発令の工夫」などは、私が防災士として注視する内容です。

風水害の場合ですが、気象予報技術、科学の進展により、かなり早いタイミングから精度の高い情報が得られます。自分の命を守るには、こういった情報、知識を、関心・知識レベルにとどめることなく、命を守る行動に移す仕掛け作りが必要と考えております。例えば、「浸水想定地域」、「土砂災害警戒区域」など災害発生が具体的に想定されている地域にいる人々は、自分の逃げ方、自分のタイムラインつまり個人の避難行動計画を作る、 これらは、内閣府のガイドラインにもあり、また行政主体で取り組んでいる自治体もありますが、推奨・啓発においては我々防災士の出来ることと考えております。

冒頭、本会設立の経緯・趣旨にもありましたが、湖南市の防災士育成事業により、約260名の防災士が誕生しました。私ども防災士は、各地域で、持ち場・立場で、地域防災・減災力向上の活動を行っておりますが、自然災害が多発する近年では、防災リーダーとしての活動への期待が益々増えてきております。本会防災士は「助けられる人から助ける人へ」を目指します。

本連絡会は、災害にあっても、ひとりの犠牲者も地域から出さないという強い信念をもって、43区全ての防災士が1)英知を結集し、2)知識を見識・胆識に高め、3)また技能の研鑽に努め、4)意見・情報交換などを通して、

各地域・各区の会員・防災士の活動を推進できる環境の整備、また活動を起こす後押し・活性剤となるような事業を展開していきたいと考えております。

最後になりますが、改めて、皆様のご理解・ご協力を切にお願いしまして、設立のご挨拶とさせていただきたいと思います。

ありがとうございました。