湖南市防災士連絡会の設立経緯と趣旨について
湖南市では、地域とりわけ自主防災組織に防災に関する知識を有する人材を育成し、地域防災力向上の一助となるよう、平成24年度から防災士育成事業を開始、平成30年度までに地域の防災リーダーとして活躍を期待する防災士約260名を養成されてきました。
大規模地震、集中豪雨、台風の頻発等の自然災害が激増する近年、防災意識の向上とともに、地域の防災講座、防災訓練の企画運営等に参画する防災士も増えてきています。一方、防災士の中には、資格は取得したが防災士個人では活動しにくい、個人でできる活動には限界があるなどの意見も多く、防災士間のネットワーク構築が望まれていました。
一般的に大規模な災害が発生すると、ライフライン障害、同時多発する火災などへの対応から、公的な防災関係機関の活動能力(公助)が著しく低下し、迅速な対応は困難となります。防災士を構成員とする組織については、平時のみならず災害発生時においても活動を行うことから、行政から独立して自主運営できる自助・共助の枠組みが必要ですが、ネットワーク化が構築できていない状況であったため、市の支援を受けて組織化に取り組むこととなりました。
これまで、(仮称)湖南市防災会設立に向けた地域説明会(平成31年1月16日~18日)を7回開催し、各地域まちづくり協議会管轄区域内の区長、まち協会長に対して市内全地域参加の必要性、設立趣旨等を説明するとともに、7つのまち協管轄区域から防災士の代表各2名合計14名を委員として推薦いただき、平成31年2月23日から令和元年9月19日までの間に設立準備会の会議を4回開催し、規約案等について検討を重ねてきました。
このようにして、市内43区全区参加のもと、防災士間のネットワーク構築による情報共有と互いのスキルアップを通し更なる地域防災力の向上を図ることを目的として、湖南市防災士連絡会を設立することとなりました。